越谷で25年の医科に併設する、全身を守るための歯科医療

根管治療(歯内療法)

根管治療(歯内療法)


歯を残すための治療

歯を残すための治療|宮本医院の歯科

立派な家を建てても、その土台となる基礎が不安定であれば、地震や台風ですぐに傾いたり倒壊したりしてしまいます。歯科治療もこれと全く同じことが言えます。
どんなに美しく高価なセラミックの被せ物(クラウン)を入れたとしても、その歯を支える「根(根管)」の中が細菌に汚染されていては、やがて痛みが出たり歯茎が腫れたりして、最終的には抜歯せざるを得なくなります。

根管治療とは、まさにこの「歯の基礎工事」にあたる治療です。
虫歯が重度に進行して神経まで達してしまった場合や、過去に治療した歯の根の先に膿が溜まってしまった場合に、汚染された神経や細菌を取り除き、根の中を洗浄・消毒して、再び細菌が入らないように密閉します。

宮本医院の歯科では、この根管治療こそが歯の寿命を決定づける最も重要なプロセスであると捉えています。
華やかな審美治療のように目に見える部分ではありませんが、見えない部分にこそ全精力を注ぎ、1本でも多くの歯を抜歯の危機から救うことにこだわり続けています。

根管治療は難しい

根管治療は難しい|宮本医院の歯科

日本の歯科医療において、根管治療の再発率は決して低くありません。治療したはずの歯が数年後にまた痛み出し、再治療を繰り返した挙句、歯が脆くなって割れてしまう。このような負の連鎖に悩む患者様が多くいらっしゃいます。

なぜ、これほどまでに根管治療は難しく再発しやすいのでしょうか。その理由は歯の根の中の構造にあります。根管の直径はわずか1mm以下と非常に細く、しかも真っ直ぐではありません。

湾曲していたり、途中で枝分かれしていたり、網の目のように複雑に入り組んでいたりと、人によって千差万別です。さらに、根の中は暗くて狭いため、肉眼でその全貌を捉えることは物理的に不可能です。

従来の方法では、歯科医師の「勘」や「指先の感覚」だけに頼って手探りで汚れを取り除いていました。しかし、見えない相手と戦うには限界があります。
取り残された細菌は、被せ物の下で静かに増殖し、時間をかけて再び悪さをし始めます。これが再発の主な原因です。

当院では、この「見えない」という根本的な課題を解決するために、マイクロスコープなどの先進機器を駆使し、徹底的な「可視化」と「無菌化」に基づいた精密治療を行っています。

当院の精密根管治療の特徴

「見えない」を「見える」に変えるマイクロスコープ

見えないを見えるに変える|宮本医院の歯科

当院の根管治療の最大の特徴は、歯科用マイクロスコープ(手術用顕微鏡)を導入していることです。
マイクロスコープは、肉眼の最大約20倍まで視野を拡大することができる装置です。
肉眼では単なる小さな穴にしか見えなかった根管の入り口が、マイクロスコープを通すことで巨大な洞窟のように鮮明に見えるようになります。
強力なライトで根の奥底まで明るく照らし出すため、以下のような微細な異常も見逃しません。

マイクロスコープで発見できる異常

  • 未発見の根管(第4根管など)
    肉眼では見つけられなかった隠れた神経の通り道を発見できます。ここを治療し忘れることが、痛みが取れない原因の一つです。
  • 汚染物質の取り残し
    過去の治療で詰められた古い薬や、へばりついた汚れを目視で確認しながら確実に除去します。
  • 歯の亀裂(マイクロクラック)
    髪の毛よりも細い歯のヒビ割れを発見できます。ヒビから細菌が侵入している場合、治療方針を大きく転換する必要があります。

「見えている」からこそ、確実に汚れを取ることができる。
「見えている」からこそ、健康な歯質を削りすぎずに済む。
マイクロスコープの活用は、治療の成功率を飛躍的に高めるための必須条件です。

精密さを支える高倍率ルーペの常時使用

高倍率ルーペ|宮本医院の歯科

マイクロスコープを使うほどではない処置や予備的な診断においても、当院では高倍率のルーペ(拡大鏡)を常時使用しています。裸眼での治療は行いません。
常に拡大された視野で患部を捉えることで、詰め物や被せ物のわずかな段差や隙間にも気づくことができます。
全ての工程において「精密であること」を妥協しない姿勢が、当院のスタンダードです。

成功のカギを握る「ラバーダム防湿」の徹底

ラバーダム防湿|宮本医院の歯科

根管治療の目的は「細菌との戦い」です。
根の中の細菌をゼロに近づけ、新たな細菌の侵入を防ぐことが全てです。しかし、お口の中には唾液が存在し、その唾液1ml中には数億個もの細菌が含まれています。

治療中に唾液が少しでも根の中に入り込んでしまえば、それは細菌をばら撒いているのと同じことになり、治療の意味がなくなってしまいます。
この唾液の侵入を物理的にシャットアウトするために、当院では「ラバーダム防湿」を徹底して行います。

ラバーダムとは、ゴム製の薄いシートのことです。治療する歯だけをシートの外に出し、金具で固定します。これにより、お口の中と治療部位を完全に隔離することができます。

ラバーダムの効果

  • 唾液による再感染の防止
    根の中への細菌の侵入を鉄壁の守りで防ぎます。
  • 薬液の漏洩防止
    根管洗浄には強力な消毒薬を使用します。ラバーダムがあることで、薬がお口の中に漏れて粘膜を荒らしたり誤って飲み込んだりする事故を防ぎます。
  • 器具の誤嚥防止
    治療に使用する細い針(ファイル)などの器具を、誤って飲み込んでしまうリスクをゼロにします。

日本の歯科医院におけるラバーダムの使用率は、残念ながら数%程度と言われています。
手間とコストがかかるため敬遠されがちですが、世界的な基準(グローバルスタンダード)では、ラバーダムなしの根管治療はあり得ません。
当院では、患者様の安全と治療の成功を最優先に考え、ラバーダム防湿を必須の処置として位置付けています。

複雑な形状に追従する「ニッケルチタンファイル」

ニッケルチタンファイル|宮本医院の歯科

根の中の汚れを削り取るための器具を「ファイル」と呼びます。
従来はステンレス製のファイルが主流でしたが、硬くてしなりにくいため、湾曲した根管の中で無理に進めると本来の形を変えてしまったり突き破ってしまったりするリスクがありました。

当院では、非常に柔軟性に優れた「ニッケルチタンファイル」を使用しています。
このファイルは、形状記憶合金の特性を持っており、大きく曲がった根管にもしなやかに追従します。
専用の「エンドモーター(電動制御装置)」に装着して使用することで、一定の回転数とトルク(力)で安全に汚染部分だけを除去することが可能です。
根管の形態を損なうことなく、スピーディーかつ確実に清掃を行います。

薬液の効果を最大化する「超音波洗浄」

超音波洗浄|宮本医院の歯科

ファイルで物理的に汚れを削り取った後は、薬剤による化学的な洗浄を行います。
しかし、単に薬液を流し込むだけでは、根管の壁にこびりついた削りカス(スミア層)や奥深くに入り込んだ細菌までは除去しきれません。

そこで、当院では「超音波スケーラー」を使用します。
根管の中に満たした洗浄液に超音波の振動を与えることで、キャビテーション(発泡現象)を起こします。
この微細な泡が弾けるエネルギーと液体の対流によって、複雑な根管の隅々まで薬液を行き渡らせ、強力に汚れを洗い流します。

物理的な清掃と化学的な洗浄を組み合わせることで、根管内を徹底的にクリーンな状態にします。

治療の総仕上げ「根管充填」へのこだわり

根管充填|宮本医院の歯科

根の中がきれいになったら、最終的に空洞を封鎖する「根管充填(こんかんじゅうてん)」を行います。
ここで隙間ができてしまうと、再び細菌が繁殖するスペースを与えてしまいます。

当院では、ガッタパーチャと呼ばれるゴム状の材料やバイオセラミック系の材料を使用し、根の先端から入り口まで隙間なく緊密に充填します。
熱を加えて溶かし込んだり圧力をかけたりすることで、複雑な枝分かれ部分にも材料を行き渡らせ、細菌の侵入経路を完全に遮断します。
治療直後にレントゲンを撮影し、きれいに薬が入っているかを確認して治療を完了します。

難症例に対する外科的アプローチ

通常の根管治療(被せ物を外して上からアプローチする方法)では治らないケースも存在します。例えば、根の先端に大きな嚢胞(膿の袋)ができている場合や、被せ物の土台が太くて外せない場合などです。

そのような場合、当院では「歯根端切除術(しこんたんせつじょじゅつ)」という外科的な処置をご提案することがあります。
これは、麻酔をして歯茎を切開し、骨の外側から直接アプローチして感染した根の先端部分と膿の袋を切り取る手術です。

当院には口腔外科認定医が在籍しているため、このような高度な外科処置も院内で安全に行うことが可能です。
他院で「抜歯しかない」と言われた場合でも、この方法で歯を残せる可能性がありますので、諦めずにご相談ください。

根管治療の流れ

根管治療の流れ|宮本医院の歯科
1

診査・診断

痛みや腫れの症状を確認し、レントゲンやCT撮影を行います。
CT画像により、根の本数や曲がり具合、病巣の大きさを3次元的に把握します。

2

隔壁の作製・ラバーダム防湿

虫歯で歯が崩壊している場合は、まず樹脂で壁(隔壁)を作ります。
その後、ラバーダムを装着し、患部への唾液の侵入を遮断します。

3

根管の拡大・清掃

マイクロスコープやルーペを使用し、ニッケルチタンファイルで感染した神経や汚染物質を除去します。超音波洗浄を行い、根管内を無菌化します。
この工程を、汚れがなくなるまで数回繰り返します。

4

貼薬(ちょうやく)

きれいになった根管内に消毒薬を入れ、仮の蓋をして経過を観察します。
痛みや膿が完全になくなるまで、薬の交換を繰り返します。

5

根管充填

症状が治まり、根管内が無菌状態になったことを確認したら、最終的な薬(ガッタパーチャ等)を隙間なく詰めて密閉します。

6

土台作製・被せ物装着

根の治療が終わったら、歯を補強するための土台(コア)を立てます。その後、型取りを行い、精密な被せ物(クラウン)を装着して噛める機能を回復させます。
※根管治療後の歯は脆くなっているため、適合の良い被せ物を入れることが、歯の破折を防ぐために重要です。


よくある質問(根管治療)

Q. 治療回数はどれくらいかかりますか?

A. 根の汚れ具合や複雑さによって大きく異なります。前歯などの単純なケースであれば2〜3回で終わることもありますが、奥歯や再治療のケースでは、5回以上の通院が必要になることもあります。

焦って治療を終わらせると再発のリスクが高まるため、根気強く通っていただくことが重要です。

Q. 治療中に痛みはありますか?

A. 治療中は麻酔を効かせますので、痛みを感じることはほとんどありません。
ただし、根の先に膿が溜まっている場合などは、麻酔が効きにくいことがあります。
その際は麻酔の量を調整したり、炎症を抑える処置を優先したりして対応します。
治療後、麻酔が切れた後に多少の痛みや違和感が出ることがありますが、痛み止めを服用していただくことで治まります。

Q. 治療を途中でやめてもいいですか?

A. 絶対にやめないでください。仮の蓋は簡易的なものであり、時間が経つと隙間から細菌が侵入します。
治療途中で放置すると、細菌が奥深くまで広がり、最悪の場合は抜歯せざるを得なくなります。期間が空いてしまう場合でも、必ずご連絡ください。

Q. 神経を抜いた歯は弱くなりますか?

A. はい、弱くなります。神経と一緒に血管も取り除くため、歯に栄養や水分が行き渡らなくなり、枯れ木のように脆くなります。そのため、硬いものを噛んだ拍子に根っこが割れてしまう(歯根破折)リスクが高まります。

当院では、歯を割れにくくするために、ファイバーコア(しなる土台)の使用や強度の高い被せ物をご提案しています。

Q. マイクロスコープを使えば必ず治りますか?

A. 残念ながら100%治ると断言することは医学的に不可能です。しかし、肉眼での治療に比べて成功率が格段に高いことは、多くの論文で証明されています。
マイクロスコープは「見えなかった原因」を発見し、解決するための最強のツールです。

抜歯を回避する可能性を極限まで高めるために使用します。根管治療は、建物の基礎工事と同じく、一度やり終えると外からは見えなくなってしまいます。
しかし、その見えない部分にどれだけの手間と情熱をかけられるかが、その歯の運命を決めます。

宮本医院の歯科は、決して手を抜きません。
「もう抜くしかない」と諦めかけている歯でも、私たちなら残せるかもしれません。
大切なご自身の歯を守るために、ぜひ一度当院の精密根管治療をご検討ください。

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